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科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業

統合マテリアル科学キャリア接続型フェローシップ

(重要) 2023年度コース生募集

本プログラムのコース生募集は、「グリーントランスフォーメーション(GX)を先導する高度人材育成」プロジェクト(SPRING GX)と一本化して実施する。応募手続き等の詳細はSPRING GXのWEBサイト(https://www.cis-trans.jp/spring_gx/)を参照すること。なお、本プログラムは統合物質・情報国際卓越大学院(MERIT-WINGS)と一体化して運営するため、応募資格のあるMERIT-WINGSコース生については、別途実施するQualifying Examination(QE)をもって選考を行う。

1. 本プログラムの目的

物質・マテリアル科学は、素材産業からエレクトロニクス・医用工学・自動車産業に至るまで、わが国が現在も高いプレゼンスを維持し、日本国内産業の最大領域を支える学問分野である。わが国の強みである物質・マテリアル科学を活用して、AI、IoT技術やバイオなどの新産業革命時代における競争力を引き上げることが、より良い未来社会を実現させ、わが国が国際競争力を維持しつつ発展するために不可欠である。従って、物質・マテリアル科学分野において、世界レベルで戦えるポテンシャルを備え且つ高い志をもった優秀な学生を研究・学修に集中させ、イノベーションの連鎖を起こす人材へと育てあげることが極めて重要である。本フェローシップは、深堀りされた物質・マテリアル科学専門分野の学識と研究力に加え、高いコミュニケーション力と問題発見・解決力、時代を先取りするポータブルスキルを身に着け、実社会の様々なセクターで活躍できる博士人材を育成することを目的とする。

科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業概要資料 PDF

(科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業概要資料 PDF)

2. コース生への支援

コース生には、月額18万円の研究専念支援金および年額34万円の研究費が支給される。ただし、プログラムの履修状況によっては研究専念支援金の支給額を減額する場合がある。また、プログラムを履修する場合でも、研究専念支援金の受給を辞退することができる。

3. 応募要件

本コース生の申請をすることのできる大学院学生は、本学大学院の工学系研究科「物理工学専攻」「電気系工学専攻」「マテリアル工学専攻」「応用化学専攻」「化学システム工学専攻」「化学生命工学専攻」「バイオエンジニアリング専攻」、理学系研究科「物理学専攻」「化学専攻」、新領域創成科学研究科「物質系専攻」の何れかの博士課程に2022年10月入学または2023年4月に入学予定の者(注)で、かつ、次の要件を全て満たす者とする。

  • 物質科学を中心とした分野で博士の学位を取得しようとする者
  • 科学の社会・産業応用に関心を持ち、積極的にそれらを学修する意欲のある者
  • 本コースの趣旨、履修要件等のルールを十分に理解する者
  • 本コース生として採用後、日本学術振興会(JSPS)特別研究員に応募し、採択された場合には本コースに引き続き在籍を続けることを確約する者

注)2022年10月入学者:本プログラムの単願のみ可(SPRING GXは募集対象外)
2023年4月入学者:本プログラムの単願及びSPRING GXと本プログラムの併願可(SPRING GXの単願も可能)

4. 採用期間

コース生の採用期間は、2022年10月入学者は2023年4月1日から2025年9月30日まで、2023年4月入学予定者は2023年4月1日から2026年3月31日までとする。

5. 募集人員

約30名

6. コース生の必修事項

以下A、B、C、D全ての事項をコース修了の必修要件とする。

A. 特別講義
年4回程度(各学期2回程度ずつ)の集中講義形式。コース修了までに3回以上受講すること。
B. 研究訓練
下記の項目のいずれかに参加すること。なお、いずれの項目も事前に申請を必要とし、審査を経た上で参加が可能となる。
① 自発融合研究
他研究室に所属するコース生同士がMERITの活動を通じて自発的に発案し、いずれかの研究室にて行う共同研究。萌芽的な課題に奨励研究費を支給する場合がある。
② 長期海外派遣(1-3カ月)
派遣先・研究計画などをコース生自らが主体的にアレンジし、海外に滞在して研究を行う。
③ インターンシップ(1-3カ月)
コース生が自らアレンジし、専門分野に拘らず、積極的に異分野の産業界等で実践的な研修を行う。
④ 起業挑戦
研究成果を社会実装する起業活動を、学内の関連組織と協力し支援する。
C. 副指導教員によるメンタリング
副指導教員の指導を四半期ごとに受けること。副指導教員となることができるのはフェローシップ担当者である。
D. Final Examination
博士学位を申請する年に Final Examination を受けること。

7. 選択プログラム

6に加えて、以下の教育プログラムを受講することができる(選択)。

A. 俯瞰講義
産学官にわたってグローバルに活躍するために必要な「俯瞰力」を養成することを目指す。物質科学の各分野について最先端の知識を修得し、自分の専門分野と周辺分野がどのように関連するか、あるいはし得るか、について深く考察するために、第一線で活躍する講師の方々にその分野の最前線を概観していただく。さらに、それらの講義を通して異分野間のコミュニケーションを円滑に進めるための具体的方法論を学ぶ。
B. コロキウム
いずれの分野においても通用するコミュニケーション力、主体性を養うため、異分野の学生同士で研究や背景学理の英語プレゼンテーションと討論を行うコロキウムを開催する。

8. その他

本フェローシップは、東京大学国際卓越大学院 統合物質・情報国際卓越大学院プログラム(MERIT-WINGS)と一体となって運営される。

9. フェローシップ支援対象学生

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